くまこ道

滝町昌寛の日常 くまこへの道

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「俺は知っている。」

「俺は知っている。」


俺もこの業界に入って、かれこれ40年近くになる。
そう、これくらいにもなると、それなりの地位は確立するというもんだ。
中学を卒業した時、16からのたたき上げだ。
初めの頃は、よくいびられたりしたもんだ。
この業界、一見派手なイメージで見られがちだが、実際、中に入ってみると、
どうして。
その、派手なイメージとは裏腹に、
じめじめした、どろどろした人間関係、
上下関係、足の引きずりあいなんてのがゴロゴロしている。

危ないところだぜ。

俺の知ってるだけでも、何十人、何百人と、
そのどろどろの渦の中に引き込まれ、
辞めていったり、
もう、這い上がれずに底辺で妥協してる奴ら。
まあ、始めっから底辺を好んでるような奴らも居るのが事実だ。
そいつらは、お互い傷の舐め合いをしながらヨロシクやってるみたいだがな。

まあ、そとづらは華やかに見えるところがこの業界のいいところかもしれないな。

それに、この仕事はモテる。
まあ、そうだな。
確実にモテるな。

他のどの業種と比べても、負ける気はしねえな。
周りからいくらでも近づいてきやがる。
俺も、もうだいぶ古参だ。
今までだいぶいい思いもさせてもらったぜ。
でもな、そうやって尻尾振って寄ってくる奴らは全て。
そう、
全て全員と言っていい。
断言してもいいぜ。

ろくなもんじゃねぇ。


本当だぜ。


寄ってきては、欲しいものだけを俺から取っていきやがる。
そして、充分。
そうさな、
充分以上取って行ったら、いつのまにかどっかへ行っちまう。

まあな、
それはそれでいいんだ。
充分取って行って自分の力を上げて成功していく奴はまだいいぜ。
こっちもさっぱり気持ちいいからな。
でもよ、

駄目な奴もいるんだよ。
いつまでも俺の周りから引っ付いて離れやがらねえ。
寄ってくるのはたいがいが駄目な奴らなんだ。
蜜に寄ってくる蟻みたいなもんか。
いやいや、そんないいもんじゃないぜ。

糞に寄ってくる蝿だぜ。

ハッハッハッ。

そうさな、
そう言ってしまえば、俺は糞ってことか。

お笑いだな。

そのとおり


俺は糞なんだぜ!


そうさ! 俺の職業は、 糞だ!

そう! 俺は糞をやってんだぜ!!



ハハハハハハハ

ワッハハハハハハハハ・・・




  

  そんな一人芝居を見て、
  
  僕は
  泣いた。

          
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  1. 2010/03/10(水) 21:04:14|
  2. 小説
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