くまこ道

滝町昌寛の日常 くまこへの道

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転換点

僕は、会社に入ったばかりでとても夢をもって、
希望をもって働いていた。
そんなに大きな会社じゃないけど、大学の時から専攻していたことが十分生かせるし、
大規模な会社じゃないほうが、自分の力を発揮できる。
そして、その思いはまさしくその通りであった。
僕は新人ながら会社では重宝がられていた。
そして、社長さんも先輩、同僚も皆、僕のことを認めてくれていた。
社会での生活、貢献、やりがい。
僕は満足した生活を送っていた。

ある日、知り合いのおばさんにばったり会った。
彼女は僕が会社に入る前にパートをしていた時、同じ職場で働いていた人だ。
ちょっと変わった印象をうける人だが、比較的おもしろい人だなと思っている人だった。
「あんたー、久しぶりやん!どうしてんのー。」
彼女はいつものように僕に話しかけてくれた。
彼女のあっけらかんとしたところは以前とまったく変わらない。
そんな顔が僕に懐かしさを感じさせる。
「はい、今、サラリーマンやってます。」
彼女とのおしゃべりはかれこれ1時間ちかく続いた。
それは、おばちゃん特有のものなんだろう。
話は面白く、おばちゃんと仲良く話せる自分という存在も面白いと思った。
そして、彼女はにこやかな笑顔で僕に名刺を渡した。
「うち、今、こんなことやってんねん。よかったらいっぺんきてみーや。」
そして、僕の左腕をばんばん!とたたいて手を振りながら去っていった。
相変わらず、面白い人だなー、と思いながら手の中の名刺をみた。

「あなたの願い叶えます
 パワースポットツアー」


休日。

あいにく僕には彼女がいない。
平日は仕事に充実感を感じ、晩御飯など店屋物やコンビニで済ましてるが、
休日はどことなく寂しい感じがある。何をして過ごせばいいかわからない。
「あー、こんな時に、彼女でもいれば、デートとかして、楽しいんだろうなー。」
こんなに天気がいいのに、これと言ってすることがない。
仰向けに寝転んで天井をみていると、なんだか、先日会ったおばさんの顔が浮かんできた。
「おばさん、元気あったよなー。」
おばさんの活気ある顔が浮かんで、楽しげな笑い声が聞こえてくるようだ。
寝返りをうって、財布にしまいこんでいたおばさんの名刺を取り出してみた。

「あなたの願い叶えます
 パワースポットツアー」

「ふふっ、この人、相変わらず変わったことやってはんなー。」

名刺を裏返すと
「毎週日曜日、13:30 ○○ビル 1階 お気軽にいらしてください」

時計をみると11:00

白い名刺のなかに黒い文字が浮き上がってみえる。
おばさんの顔が浮かび。
午前の光はとても明るく暖かかった。
「行ってみるか。」

僕は軽くジャケットを羽織って出かけた。
昼ごはんはどっかで食べてから行こう。


          (続く)


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  1. 2011/02/18(金) 21:09:27|
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